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うちの執事は完璧です
第6章 身体検査の最後の項目...。
「お嬢様が処女であるかどうかは儀礼をこなすための重要な確認項目です。ご協力お願い致します。」

「具体的には何をするわけ?」

「具体的にもうしあげますと、千弦様の膣に専用の器具を挿れまして、それから私が目視で確認するという流れでございます。」

「......。」


なんとしてもやりたくない。

これはつまり翔にあそこを目視されるということなのだろう?

無理に決まってる。


「他の女の使用人にさせてよ。」

「それは不可能です。すべての項目を同一人物が行わなければなりませんので。」

「でも、翔にその...あれを見せるのは嫌よ...。」

「ご安心ください。私は大丈夫です。」


そういう問題じゃない!!!


「確かに嫌悪感を抱かれると思います。しかしながら歴代の雨宮家のお嬢様方はこなされて参りました。千弦様だけがなさらないというわけには行かないのでございます。」


わかってる。わかってるけど!


「嫌なものは嫌よ!」

「それならば千弦様のお気持ちの準備が整うまでお待ちするだけです。しかし、いつかはしなければならないこと。お早めに検査なさった方が良いと思われます。」


さらに翔は続けた。


「確かに、私は千弦様の秘部を見ることになりますが、千弦様ができるだけストレスなく検査を行えるように準備をさせて頂いております。お言葉ですが、早めに済ませた方が気が楽ですよ?」

「...。」


翔だって、こんなことしたいはずがない。

翔だって、仕事だからしないといけないんだ。

翔は、私のことをいつも考えてくれてるじゃないか。


「...わかった。翔がしてくれるなら...する。」

「有り難うございます。」


そうして、私の処女の証明が始まった。
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