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うちの執事は完璧です
第7章 本題に戻りましょう?
下着をつけ、バスローブを着て部屋に出ると翔が待っていた。


「お疲れ様でした。お着替えお手伝いいたしますか?」

「じゃあ、お願いしようかしら。」

「かしこまりました。少々お待ちください。」


そして翔は服の用意をし、目隠しをし、私の前に膝立ちになった。


「それでは、失礼致します。」


翔の手が私のバスローブを脱がせ、私に服を着せて行く。その手つき、光景はなんとも優雅で美しい。だからこそ着せて欲しいと思うことがあるのだ。


「終了致しました。」

「ありがとう。」


シュルッ…と目隠しを外す翔もまたかっこいい…。


そんな風に見とれていると


「舞美様と連絡がつきました。午前中はご用事があられるそうで、午後からならとのことでしたので昼食を済ませた午後2時頃に舞美様宅へとお迎えに上がるように手配致しました。よろしかったでしょうか?」

「ええ。大丈夫よ。ありがとう。」

「有難いお言葉です。」

「午前中はなにしようかしら?」

「ハリー●ッターの続きを読まれてはいかがでしょう?昨晩は不死鳥の騎●団まで読まれてらっしゃいましたよね。」


昨晩という言葉に過剰に反応してしまう。もしかしたら少しだけ顔が赤くなっているかもしれない。


「そ、そうね。忘れていたわ。続きを読みます。」

「クスッ…お嬢様が大好きな読書をお忘れになるとは。何かございましたか?」

「な、ななにもないわよ。ちょっと疲れているのかも知れないわ。」

「そうでございますか。午前中だけでもゆっくりとお過ごしください。それでは、失礼致します。」


そう言って翔は私の部屋を後にした。
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