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うちの執事は完璧です
第7章 本題に戻りましょう?
「翔さん、ありがとうございました!千弦、また行こうね!」

「今日はありがとう。また、ね。」

「千弦様がお世話になりました。またよろしくお願いいたします。」

「いえいえそんな!滅相もありません!千弦また明日〜!」

「明日ね〜。」


私は舞美に手を振り、翔は深々とお辞儀をし、舞美が家の扉を閉めた。


「それでは、帰りましょうか。」

「うん。」


帰りの車内で私は、今日あったことを思い出していた。


男性の知り合いが増えたこと

舞美の男性とのコミュ力

和希や仁のこと

私の失敗

舞美を巻き添えにしたこと

和希や仁だけでなく樹の連絡先も手に入れたこと


いろんなことがあった。

そして、和希、仁、樹の3人の誰かが私の"相手"になるのかも知れない……そんな予感がしていた。


(でも……翔は?私はずっと翔のことが……。)


自分の気持ちがよく分からない。


(とりあえず、目の前にある出来ることをやっていってみるべきね。)


私の失敗が生んだチャンスを物にしよう、そう思った。
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