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主な君に逆らえない
第1章 こういうことってありますよね?
それは、まだ春の風が少し冷たく感じる頃でした
私が通うことになっている聖アマリリス学園高等部に入学の準備のため赴いた時です
桜が満開を迎えようとしている木々を車で過ぎ、降りた先には甘い香りが漂い始めた薔薇のアーチの通路を通り、ようやく校門にたどり着きました
見慣れた噴水の音を後ろ手に校舎へ入ります
ロビーのように広い空間に大理石を敷いた床
艶つやなロッカーへ足を向けました
今日はお目付け役の高木は車で待機です
私の名前が彫られたロッカーに手をかけたときです
ばんっ!
私の隣のロッカーの扉を思い切り叩いた人がいたのです
びっくりして顔を横に向けましたが姿が分からずにいると、ふと視線を感じたのです
上を見上げた先に男性の顔があり再度驚いてしまいました
「きゃっ・・」
「そんなに驚かないでよ」
「はっ・・しっ・・失礼いたしましたっ」
なぜ謝っているのか私にはこの時から既にわかりませんでした
私が通うことになっている聖アマリリス学園高等部に入学の準備のため赴いた時です
桜が満開を迎えようとしている木々を車で過ぎ、降りた先には甘い香りが漂い始めた薔薇のアーチの通路を通り、ようやく校門にたどり着きました
見慣れた噴水の音を後ろ手に校舎へ入ります
ロビーのように広い空間に大理石を敷いた床
艶つやなロッカーへ足を向けました
今日はお目付け役の高木は車で待機です
私の名前が彫られたロッカーに手をかけたときです
ばんっ!
私の隣のロッカーの扉を思い切り叩いた人がいたのです
びっくりして顔を横に向けましたが姿が分からずにいると、ふと視線を感じたのです
上を見上げた先に男性の顔があり再度驚いてしまいました
「きゃっ・・」
「そんなに驚かないでよ」
「はっ・・しっ・・失礼いたしましたっ」
なぜ謝っているのか私にはこの時から既にわかりませんでした