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続・疼く…(2)主と麻以
第12章 戸惑い
混乱したまま、夕方になり、葵が迎えに来た。
『参りましょう。』
『はい…』
不安だった。主の顔を見ることに恐怖も消えない…
主は、応接室にいた。
『旦那様、麻以さんをお連れしました。私も同席させていただきます。』
『麻以の希望か?』
『はい。』
『わかった…』
『麻以、私が怖いか?』
『はい…』
『私は麻以が怖い…』
『麻以はいつも、私が安心すると居なくなるんだ…私はね、麻以。』
主は、たくさんの社員、従業員、と、その家族を支えていかなければいけない重圧感に潰されそうになる時がある。と言った。
そんな時、家に帰れば、麻以がいて私を癒してくれる。それがどんなに自分の支えになったかわからない。と。
私が居る、どっしりと構えて、ここが私の居場所なのよ!って……
まだ思えない………
今までも、いつか捨てられる、いつか、主の前に、うんとうんと素敵な隷女が現れ、主の心ごと奪っていく…そう思う不安の中、ここに居た。
今聞いた言葉だけで、勢いだけで、主に言葉をかけることはできない……
『もう少し、時間をください。私の気持ちときちんと向かい合いたいのです…』
『参りましょう。』
『はい…』
不安だった。主の顔を見ることに恐怖も消えない…
主は、応接室にいた。
『旦那様、麻以さんをお連れしました。私も同席させていただきます。』
『麻以の希望か?』
『はい。』
『わかった…』
『麻以、私が怖いか?』
『はい…』
『私は麻以が怖い…』
『麻以はいつも、私が安心すると居なくなるんだ…私はね、麻以。』
主は、たくさんの社員、従業員、と、その家族を支えていかなければいけない重圧感に潰されそうになる時がある。と言った。
そんな時、家に帰れば、麻以がいて私を癒してくれる。それがどんなに自分の支えになったかわからない。と。
私が居る、どっしりと構えて、ここが私の居場所なのよ!って……
まだ思えない………
今までも、いつか捨てられる、いつか、主の前に、うんとうんと素敵な隷女が現れ、主の心ごと奪っていく…そう思う不安の中、ここに居た。
今聞いた言葉だけで、勢いだけで、主に言葉をかけることはできない……
『もう少し、時間をください。私の気持ちときちんと向かい合いたいのです…』