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第19章 新しい命

翌日、ランチに出かけた麻以は、夫人に水を向けられ、重い口を開いた。

『子供が欲しいの…でも…それを御主人様に言えないの。言ってはいけないような気がして…』

『どうしてそう思うのかしら？結婚なさったのよ？夫婦なんですもの、子供が欲しいと思うのは自然なことだわ。』

そう、自然。

『そう言えば、まだ新婚旅行にも行ってないし、あっこの結婚式もあるんだわ！』

『しばらくはおあずけね！きっと、いい時期に神様が命を与えてくださるわね！』

麻以は、気持ちを切り替えることに躍起になった。


少しずつ、以前の麻以を取り戻していった。


それでいい！自分に言い聞かせた。