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続・疼く…(2)主と麻以
第20章 すれ違うふたり
麻以は、一見、以前の麻以に戻っていた。

『御主人様、おはようございます(笑)』

『おはよう!ごきげんだね、麻以』

『えぇ、寒いけど気持ちいい朝なんですもの!』


『やっぱり明るい麻以を見ると、僕はとても得をした気分になれる。麻以を独占したのだからね(笑)』

『あら!得をした気分なの?違うわ、ホントに得をしたのよ(笑)』

『じゃあ、行ってくるよ』

『行ってらっしゃいませ』


……………………………


何でもいい、何かしなければ…

午後になり、フラッと街へ出かけた。

欲しいものなどない。
美術館で芸術に触れ、それからコーヒーを飲んだ。

虚しさは、日に日に強くなり、苦しみに変わっていった。



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