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続・疼く…(2)主と麻以
第20章 すれ違うふたり
麻以は、自分の思いがどうであれ、主の歪んだセックスが好きだった。いや、少なくとも、「歪んだ」とは思っていない、私達の「正しいセックス」だ。
主もまた、心にわだかまりがあっても、麻以の身体を悦ばせることが好きだった。過剰な痛み、苦しみをも全て麻以の身体は受け入れ、どこまでも淫らを貪る。
ならば、どこまでも麻以の身体を虐めてやりたいと思っていた。
ふたりは、自分の心と身体がすれ違ったまま、ただ互いの身体だけを貪り合った。
「歪んだ」といえば、それは今の主と麻以の「愛のかたち」こそが歪んでいた。
ただ……紛れもなく、心からふたりは愛し合っていることに変わりはないのも事実なのだ。
お互い、時が経つのを待っていた。
……………………………
『ねぇ、一泊でいいわ、旅行しましょう、ね!御主人様』
肩を抱かれたまま、麻以は言った。
主もまた、心にわだかまりがあっても、麻以の身体を悦ばせることが好きだった。過剰な痛み、苦しみをも全て麻以の身体は受け入れ、どこまでも淫らを貪る。
ならば、どこまでも麻以の身体を虐めてやりたいと思っていた。
ふたりは、自分の心と身体がすれ違ったまま、ただ互いの身体だけを貪り合った。
「歪んだ」といえば、それは今の主と麻以の「愛のかたち」こそが歪んでいた。
ただ……紛れもなく、心からふたりは愛し合っていることに変わりはないのも事実なのだ。
お互い、時が経つのを待っていた。
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『ねぇ、一泊でいいわ、旅行しましょう、ね!御主人様』
肩を抱かれたまま、麻以は言った。