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続・疼く…(2)主と麻以
第3章 温泉旅行
翌日、主と露天風呂でまったりしていると、「ドンドン」と、部屋の襖を叩くような音がした。

どうやら、「間違った」と言うのだが、どうすれば間違うの?全く有り得ない。

旅館の浴衣で歩ける位の範囲を散策した。

『麻以、透け透けじゃない?』


『光が当たると見えるけど、僕がいるから大丈夫だよ(笑)』


『はぁ〜い』

なんか見られてる…気のせいね。

木工品などを眺め、『あれがいい!』『これがいい!』と、麻以のおねだりは際限がない。

あれ?やっぱり誰か見てる…っていうか、つけられてる?!


『ねぇ、御主人様、今日、どなたかと待ち合わせとか?』


『ないよ。どうしたのかな?』


『誰かにつけられてる気がするの…』


『その浴衣が目立つのさ。』


『…そう…ですね!』


『麻以、ここでちょっと待ってて。』


主は知り合いと鉢合わせしたようだ。

麻以は、見たことのない人だった。




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