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第27章 永久の別離

主の｢社長｣としての最後の出張先は米国。


『半月ほど家を空けるけど、さみしくなったら真紀の所でも行ってなさい。（笑）』

『やーねっ！もう慣れっこよ（笑）帰ったら、呑気な会長になるのね！最後の御奉公、頑張ってらしてね！』


いつも通りに満面の笑顔で送り出した。

『行って来るよ、麻以（笑）』




いつも通りの光景だった………



未曾有の出来事…

テレビに映るそれは地獄絵図……


『信じない！信じない！嫌あーーーっ！！！』


麻以は社長室で、役員や真紀に支えられ、やっと座っていた……


葵が部屋に来て、信じられない言葉を口にしたのだった………



麻以は現地には行かなかった。

主の遺体が現地で荼毘に付され帰って来た。


テロの被害者として……