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第6章 夏調教…水

人命救助は、初めてではなかったらしいが、彼らにしてみれば、こういう人達はＡＶの中だけ、と思っていた。普通、誰だってそう。

麻以のことも、ＡＶ撮影くらいに思っていて、楽しんで見ていたという。

主は、億を数える人口に、中には、こういう輩(やから)も居るでしょう。と、彼らと話してる。

とにかく、お礼を言って、クルーザーの救命ボートに乗りかえた。


実際のところ、私は、あぁ、このまま死ぬんだな…って思っていた。そして、それ以来、今でも、海は眺めるもので、入るものじゃない、という変なトラウマを抱えている。


『御主人様、ごめんなさい！』

『いや、麻以、謝るのは僕だ。フラフラの麻以を一人にした僕の不注意だ。怖い思いをさせてしまった。申し訳ない！僕を許しておくれ…』

主は、相当責任を感じていたようだった。しかし、麻以は子供じゃない。麻以の行動の浅はかさが生んだ結果だ。


『御主人様は全然悪くないです！御主人様は、麻以の命の恩人です！』

麻以は、主にくちづけた……