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第5章 ばれちゃった…

そんなものを自分は持っていた記憶はない…
よく考えればあたしが持っていたのは軽めのオモチャばかり
今日、祐が使っているものたちはあいつが持って来たものだっ！

そこまで思い至って反撃をしようと足を蹴り上げたが腹部の激痛に襲われてトイレに駆け込んだ

ぐるるるる

容赦のない音と激痛が桜を締め上げる
さっきの祐の攻めなんて可愛いものに思えちゃうぐらい

桜の目にはみるみる涙が溜まって行く

さっきの整理的な泪ではなくこれはれっきとした涙だ

ゆうのばかっ
なんでっ

いいたいことはいっぱいある
でもありすぎて頭の中がぐちゃぐちゃで結局出てくる言葉は
バカとかどうしてとかそんなありきたりな言葉たち

ほんとはそんな簡単な言葉で言えない位傷ついた
喉がキューって痛くなる


泣きたいだけ泣いて泣いて泣ききって
やっとトイレから出てこれた