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第5章 ばれちゃった…

ガチャ

ドアを開けておそるおそる外にでる

目の前には祐の満面の笑顔

ドンっ

イラっとして気づいたら殴ってた
グーで

祐の顔

その横を

でも所詮やっぱり女の子

壁から跳ね返った力で自分の手の方がいたかった


それよりも自分の心が辛かった

嫌だって思う自分と大好きな彼の希望なのにあんな嬉しそうなのになんで叶えてあげないの？っていう自己嫌悪
ぐるぐるぐるぐる回って気持ち悪い


「落ち着いてだいじょぶ、怖くないょ」

あたしの顔をそっと手のひらで包みこんで涙をふいて
そっと優しく抱きしめてくれた

気づかなかった、泣いてたんだ

祐の温もりに安心して取り留めもない想いたちが言葉となって溢れていく