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第5章 ばれちゃった…

ー祐sideー

俺、馬鹿でしょ
自分で自分を殴りたくなった

ドンってたぶんきっと本人は叩いたつもりの壁の音
ほんとは、トンって軽かった

表情の抜け落ちた顔からポロポロと涙を流し
ただその場で立ち尽くす桜

俺の手には桜をいじめたいなとるんるんして思って持ってたアナルバイブ

今はそんなの持って来た俺を殴りたい


桜が怖がる
とりあえず手近なトイレのドアを開けてバイブを放り込
震えはじめた桜をそっと優しく抱きしめた
ごめん、と、大好きの気持ちを込めて


背中をそっとさすってやると安心したのか少しは落ち着いてきた

ぼろぼろと取り留めもなく落ちてくる言葉たち
そのほとんどは単語で
嫌、でも、好きなら…
とかいろんな言葉


そうか


いいたいことがわかった
本気で自分をゴンってしたい

彼女に桜にそんなこと言わせるなんて、考えさせるなんてダメだろ


とりあえずここじゃ寒い
何よりほぼ裸の桜がかわいそうだ

乱暴かもしれないがとりあえず担ぎ上げて

そうでもしないと反応を止められん

ベットに運びタオルケットで包み込む

俺はこいつが大事なんだ