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羽のある生物・羽の無い女
第5章 発見
日の光は弱くなってきた。
でも木のエダは、もうあったまっているので、気持ちいい。

香りの粒も舞っている。
ワタシの生まれたエダに、そっくりな香りだった。

ひょっとしたら、マユがあるかもしれない。
そう思って、きょろきょろ見渡した。
そうしたら、あったんだ。

ワタシがいるエダの、上のほうだった。
しかも、まだ中に入っている。すぐわかったよ。

ついに見つけた!
飛んじゃえばすぐ行けるけど、ちょっと無理みたいだ。
飛び立つとカラダがぐらついて、変なほうに行っちゃう。

しかたないから、手足を使ってエダをよじ登ったよ。
カッコウ悪いけど、しかたないよ。

遠回りして、マユのそばにたどりついた。
木のエダの香りに混じって、マユから違う香りが漂ってくる。
金色の粒が、カラダをくすぐってくるみたいだった。

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