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羽のある生物・羽の無い女
第9章 継承
あれから、だいぶ眠ったと思う。

繭の外には、ナイトブルーの帳がおりていた。
丸い世界の上に、香りの粒みたいな輝きが、
またたいていた。

木の枝から飛び立とうと試みた。
カラダが重くて、無理だったよ。

枝に沿ってそろそろと、歩いて降りた。

おなかが伸びて、きつく張っている。
もっとやりたい。
今のわたしは、その気持ちで出来ている。

地面まで辿りついた。
ビターなチョコ色のでこぼこを、歩き回った。
柔らかそうな、湿った所を探した。

あった。
ここなら安心して、やれるだろう。

わたしはおしりを地面にあてて、集中した。
地面の中にむかって、器官を延ばした。
ほどよく潤っている。丁度よい感じだったよ。

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