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羽のある生物・羽の無い女
第9章 継承
これから、しばらく時間がかかる。
大きな生き物に見つかったら、ひとたまりも無い。
わたしは、周りの微かな香りを、吸い込んだ。
覚悟を決めたよ。
きつい腹部の先端から、管がいっぱいに拡がる。
卵が送られはじめた。
地面の中に、ゆっくり進んでいく。
濡れた、ふよふよした卵の感触を、確かめた。
カラダの先端が拡がっているから、苦しい。
しかし卵の感触がわかるので、丁寧に丁寧に進めた。
最初の卵が、先端をぽこんと突き抜けた。
よかった。うまくできた。
次の卵、次の卵と、続いてくる。
たくさんあるんだ。
大きな生き物に見つかったら、ひとたまりも無い。
わたしは、周りの微かな香りを、吸い込んだ。
覚悟を決めたよ。
きつい腹部の先端から、管がいっぱいに拡がる。
卵が送られはじめた。
地面の中に、ゆっくり進んでいく。
濡れた、ふよふよした卵の感触を、確かめた。
カラダの先端が拡がっているから、苦しい。
しかし卵の感触がわかるので、丁寧に丁寧に進めた。
最初の卵が、先端をぽこんと突き抜けた。
よかった。うまくできた。
次の卵、次の卵と、続いてくる。
たくさんあるんだ。