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~散花~
第7章 名器
とろけ始めた玉蘭に、玲利が諭す。
「あなた一人が気持ちよくなるためだけなら、ずっと、私の指だけでも構わないわ。
けれど、あなたの真の役目は、あなたのここで陛下をお慰めすること。
あなたが気持ちよくなることよりも、陛下の御心が安らかになることのほうが大切なのよ」
玉蘭も真面目な顔で頷いた。
「あなたには、たくさんの感じる部分があることがわかったでしょう?
だから今度は、あなたが陛下に喜んでいただけるような工夫ができるよう、覚えてほしいことがあるの」