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~散花~
第8章 摩羅
玉蘭は、最後尾で行列を追いかけていた。
どうしても大股で素早く歩くことができず、その位置にいた。
内衣の中の玉蘭の股間には、あの香木が挟まれているのだ。
それは玉蘭自身が希望して、この半月、実践してきたことだった。
どうしても玲利のような器を作りたい。
その一心で、玉蘭は香木を挿れたままの生活を続けていた。
今では、ある程度の収縮であれば自在に操れるようになっていた。
行列は、外廷の最北端、禁裏の中でも最もうら淋しい雰囲気を漂わせた廟堂に辿り着いた。