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~散花~
第8章  摩羅

「あ…あの、それはいったい、どういうことでしょうか…」

上擦った声で楊清々が尋ねる。

女官長は冷ややかに答えた。

「言葉の通りです。あなた方には本日この時より、皇帝陛下の采女として、この廟堂での勤めに当たってもらいます。じき、正式な内示が下ることでしょう。ありがたく拝領するように」

一人の乙女がくずおれて泣き出した。その肩を抱き、京果永が抗議する。

「わたくしどもは、まだ選女の試しを受けておりませぬ。なぜ試しもなく、采女に割り当てられるのでございましょうか」

「不服か? そなたは皇帝陛下の思し召しに逆らうのか?」

「いえ…そういうつもりでは…」

果永が怖じ気づいて控える。

「無駄口は無用です。すべては陛下のご意志と心得よ」

女官長の鶴の一声。

玉蘭たちは、17人の恨めしげな視線を背中に感じながら廟堂を後にした。



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