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~散花~
第8章 摩羅
湯を張った桶を手に、呂栢が戻ってきた。
湯の中に手拭いを浸す。その手拭いで、張り形をくるんだ。
やがて、ほどよく温まった張り形を玲利に手渡す。
玲利は、張り形を玉蘭の背後からそっと近づけた。
「後ろからのほうが、いくぶん楽だと思うの…」
玲利のささやきが、玉蘭の耳の穴を刺激する。
それだけで玉蘭はうち震えた。
陰は充分に濡れている。
張り形の先が、玉蘭のくぼみを捉えた。
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