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~散花~
第10章  ご検分

頭には鳳凰を象った金の冠を載せ、深衣の裾をゆったりと捌きながら現れた皇太后は、風でさえ道を譲るほどの威圧感をもって伽藍を見回した。

やがて、

「ほう、これは壮観だこと」

剥き出しの割れ目の陳列に、満足げな溜め息を漏らした。




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