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~散花~
第10章  ご検分

「ほう、これは…」

皇太后の目が光る。

「なかなかに整った陰を持っておる。そうは思わぬか、女官長」

「仰せの通りにございます」

「羽根をこれへ」

御付きの内侍が駆け寄り、孔雀の羽根を手渡した。

その羽根で玉蘭の割れ目を撫で上げる。

「ふ…ぅん…」

つい、よがり声をあげてしまった。

皇太后は面白がって、何度も羽根を上下させる。

くすぐったくて身を捩ると、

「これ、動くでない。無礼であろう」

女官長に咎められてしまった。

「悪くない。もう少し調べてみよう」

皇太后がほくそ笑む。

玉蘭は胸の上の両手を握りしめた。



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