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~散花~
第14章  前夜

「陛下は本当にお優しく、すばらしい一夜でございましたわ」

「わたくしのときはとても逞しく…いみじくも御寝所の中でわたくしをお気遣いくださり…」

「まあ…羨ましい。私も順番が待ち遠しいですわ」

鶯燕館の座敷の片隅。乙女たちが頬を赤く染めながら、ひそひそひそと語り合う。

既に夜伽を終えた乙女を、これから夜伽を迎える乙女が取り囲んで首尾を聞き出しているのだ。

「皆さま、はしたのうございましてよ。そのようにあからさまに口にのぼらせて、帝に対して畏れ多いとは思いませんの?」

旻凉々が、高飛車に咎めた。

乙女らがピタリと口を閉じる。

実は噂話に耳を大きくしていた玉蘭も、俯いて凉々の視線から逃れた。

ちょうどそのとき、衣擦れの音とともに女官長や老師が座敷に現れ、皆、居住まいを正した。



鶯燕館に入宮して、今日で11日目。いよいよ明日は、玉蘭が鳳凰殿へ伺候する日だ。




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