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第19章 　絶望

降りしきる雨の中、玉蘭はひとり放置されていた。

裸身のまま一畳台にうつ伏せで、身体が動かない。

拘束は解かれていた。

しかし、鞭でひどく打たれた臀が燃えるように痛み、動く気力もなかった。

(どうしてこんなことに…どうしてこんなことに…どうして…)

涙も出ない虚ろな瞳で、呟きを繰り返す。

悔しくて、悲しかった。