この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~散花~
第20章 再起
部屋に戻り、再び小瓶を手に取った。秘薬の残りはわずかだ。
惜しげもなく、すべてを掌に注いだ。
つるつるになった丘から陰の唇、そして肛門まで手のひらを使って塗りたくる。
(は…ぁ……)
心地よい。
この感覚、久方ぶりだ。
恨みと悲しみに凝り固まった身体が、ほぐされていく。
とろけていく。
中指で穴を探り、つついた。
さんざんいたぶられた所だが、素直に口を開き玉蘭の指を呑み込んだ。
(玲利さま……)
夢心地で思いを馳せるのは、玲利のこと。
(早く会いたい…)
自分で自分を掻きまぜながら、玉蘭は幸せの絶頂を堪能していた。
今夜の決行を固く誓いながら…。
20章 完