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~散花~
第20章  再起

部屋に戻り、再び小瓶を手に取った。秘薬の残りはわずかだ。

惜しげもなく、すべてを掌に注いだ。

つるつるになった丘から陰の唇、そして肛門まで手のひらを使って塗りたくる。

(は…ぁ……)

心地よい。

この感覚、久方ぶりだ。

恨みと悲しみに凝り固まった身体が、ほぐされていく。

とろけていく。

中指で穴を探り、つついた。

さんざんいたぶられた所だが、素直に口を開き玉蘭の指を呑み込んだ。

(玲利さま……)

夢心地で思いを馳せるのは、玲利のこと。

(早く会いたい…)

自分で自分を掻きまぜながら、玉蘭は幸せの絶頂を堪能していた。

今夜の決行を固く誓いながら…。





     20章 完





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