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第2章 　決意

｢であれば!!｣と、美女は母に詰め寄った。

｢娘さんの心意気を、後押しして差し上げなさいませ｣

母親の顔色から、ほんの少しずつ躊躇いが消えていくのを玉蘭は見ていた。

そして、美女の演説に、玉蘭自身も心が決まっていくのを自覚していた。

｢ご案じなさいますな。私が、しっかりと後見いたしますから｣

｢あ…あなた様は、いったい…？｣

｢あら、ごめんなさい。たいへん申し遅れました｣

そこで美女はたおやかに微笑んだ。


｢私、范玲利(ﾊﾝ･ﾚｲﾘｰ)と申します｣