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第2章 　決意

母親はもうすっかり平伏していた。

玉蘭も膝をついた。

｢お母様。どうか玉蘭さんのことは、私にお任せなさって。何も心配なさらず、旦那様の看病と、ご子息の教育を…｣

｢はい…はい!! なにとぞ娘のこと、お頼み申し上げます｣

相手が貴人ということで、母はすっかり心を開いているようだった。

そんな母のか細い手に、美女は――范貴人は、小さな巾着袋を渡した。


ずしり。


金子が入っているらしいことは、玉蘭にもわかった。

それも、相当額の。