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~散花~
第25章 続・水面下
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「その娘か」
「はい…よろしゅうございますか」
「秀瑛が“よい”と信じるのであれば、間違いなかろう」
「では――」
秀瑛は薄紅の装幀から書面を剥がし、細かく破いた。
新たな料紙を蒼牙に差し出す。
蒼牙は筆をとった。
「それで、階級はどうする? 母上と女官長が決めた“采女”を覆すのだ。慎重に決めんと、煩いことになるぞ」
「そうですね…かといってあまり下位でも不自然だし…」
「第四十九夫人か、第二貴人あたりが妥当か」
「…………いや…兄上…」
思案の末、秀瑛はにやりと笑った。
25章 完
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