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~散花~
第26章 波紋1
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趙芙蓉は、紅梅宮(コウバイグウ)の自分の舎殿に戻ると深く溜め息を落とした。
つい先ほどまで玄武殿の皇后のもとにいたのだ。
今日も皇后は、「近頃、帝のお召しはあって?」と尋ねてきた。
首を横に振るしかないのが心苦しい。
(でも昨日で選女の試しも終わった)
これからは、帝のご意志でお気に入りの妃をお召しになることが増えるだろう。
仮にも側妃筆頭、皇后さまの肝煎りである自分に、帝はきっとお情けをかけてくださる。
(そうでなければ困るのよ…)
皇后さま…姫姉さまのためにも――
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