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~散花~
第2章  決意

馬車に揺られながら、玉蘭は窓の向こうの星空を眺めていた。

慌ただしく故郷を離れることになった我が身を、内心、哀れんでいた。

幼なじみの桃々に別れを告げることもできなかった……。

やがて郷の関所を抜け、見慣れぬ景色が続くにつれ、心細さがつのるのも無理からぬこと。

気を紛らすため、玉蘭は向かいに座る范貴人に声をかけた。

「あの…わたしがこれからお仕えするお屋敷というのは、どちらのお大尽様なのでしょうか…」

先帝の貴人ともあろう高貴な女性がわざわざ後見人を買って出るほどの家柄が、この近隣に果たしてあっただろうか。

思考を巡らせても、玉蘭には想像がつかなかった。

すると范貴人は、にやりと笑った。




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