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~散花~
第2章 決意
「あ…ぁん…」
范貴人の指先が内衣の中をまさぐりはじめ、玉蘭は目を丸くした。
体の芯が、じわりと熱くなる。
「いったい何を…范きじ…ん…さま?」
「玲利と呼んでよくってよ」
「あの…お戯れは……どうかお許しくださいませ」
玲利の指がじかに陰の唇をとらえ、ゆっくりと円をえがいていく。
右へ。
左へ。
上にも。
下にも。
玉蘭は次第に自分が潤っていくのを感じた。
馬車の長椅子に押し倒されても、抗う気にはなれなかった。
「ね、きもちいいでしょ?」
玲利がささやいた。
玉蘭は目を閉じて頷いた。
「すべて私に任せなさい、玉蘭。私があなたに、女の栄華を極めさせてあげるから」
2章 完