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~散花~
第32章 朝見
「それにしても垢抜けせぬ身なりじゃの」
皇太后があざわらう。
玉蘭は顔を赤らめ俯いた。これでも一応、慣例に則った礼服を着てきたのだが、確かに他の妃と比べても着こなしが野暮ったい。
「第一夫人にふさわしい衣裳を誂えておやり、女官長」
「かしこまりました」
女官長が丁重に頭を下げた。しかしその直前、忌々しげに睨んできたのを玉蘭は気づいてしまった。
(胃が痛い…)
玉蘭は内心で溜め息を落とした。
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