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~散花~
第32章 朝見
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「はぁ~…緊張した~~」
四半刻すらかからぬ儀式だったのに、皇太后の一団が去っていったとたん玉蘭はへなへなと座りこんでしまった。
また、あれこれと裸体を弄くり回されるのではないかと身構えていたぶん、力が抜けてしまった。
「後宮儀式の雰囲気は独特ですものね。すぐに玉蘭さまも馴れますわ」
手が差し伸べられる。
見上げると、芙蓉だった。
「芙蓉さま…。先ほどはありがとうございました。わたし…、ご挨拶の仕方を知らなくて」
「こちらこそ、出しゃばりまして申し訳ありません」
芙蓉の手をとり玉蘭は立ち上がった。
鼻で笑われたような気がしたのは、やはりただの気のせいだったのだろうか。
芙蓉は優しい。
四半刻すらかからぬ儀式だったのに、皇太后の一団が去っていったとたん玉蘭はへなへなと座りこんでしまった。
また、あれこれと裸体を弄くり回されるのではないかと身構えていたぶん、力が抜けてしまった。
「後宮儀式の雰囲気は独特ですものね。すぐに玉蘭さまも馴れますわ」
手が差し伸べられる。
見上げると、芙蓉だった。
「芙蓉さま…。先ほどはありがとうございました。わたし…、ご挨拶の仕方を知らなくて」
「こちらこそ、出しゃばりまして申し訳ありません」
芙蓉の手をとり玉蘭は立ち上がった。
鼻で笑われたような気がしたのは、やはりただの気のせいだったのだろうか。
芙蓉は優しい。
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