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~散花~
第33章 覚悟

「縫殿から反物をお届けに参りました。よかったらわたくしを御付き内侍に…」
玉蘭の応答も待たずにずかずかと寝所の奥まで入ってきたのは、中年の一般女官だった。
「ひゃ……っ」
寝台に座る秀瑛と、その膝上にお尻丸出しでうつぶせにされた玉蘭を見るなり、悲鳴をあげて固まってしまう。
「え…あ…ど…どどどうして琳夫人さまと、ででで殿下がご一緒に…!? ななな何をなさって……!!」
すっかりパニクっているようだ。
玉蘭は玉蘭で、不躾な闖入者にあっけにとられていた。
秀瑛だけがまったく動じることなく、ふわりと微笑んだ。

