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~散花~
第33章 覚悟
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「加蓮は俺の隠密みたいなものだ。南殿にしばらく貸し出してやるから、普通に内侍として使えばいい。その代わり…」
秀瑛の眼が威圧的に光った。
「極力、他の女官や内官をそばに近づけるな。親しくなるな。わかったな」
(え…)
玲利さまと呂栢ならいいでしょう? と本当は聞きたかった。
けれど、加蓮が無感情に片付け始めた亡骸に言葉を継げず、玉蘭はとりあえず頷くしかなかった。
「今日は白虎殿へ戻る。次に会うのは…おそらく六日後だな。それまでおとなしくしてろよ」
じゃあな…と背を向けた秀瑛を、
「あのっ…」
玉蘭はなぜだか呼び止めていた。
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