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第35章 　初夜

｢そなたが秀瑛のいち推しか。思っていたより子供だな｣

皇帝――蒼牙の声で玉蘭はハッと我に返り、再び頭を下げた。

｢琳玉蘭と申します。ふ…ふつつかものですが、よろヒク…よろしく、お願いいたします!!!｣

噛み噛みで口上をまくしたてた。優雅さからは程遠い…。

蒼牙が｢ふっ｣と薄く笑った。

口の片端を上げるその笑い方が秀瑛に似ていて、やっぱり兄弟だと思った。