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第39章 　心のゆくえ

｢あたち、おはなのかんむりつくろーっと｣

大人の話に飽きたのか、美紅姫が地面にぺたりと座った。

見ると足元には三つ葉の白い花が群生していた。

故郷の里山に咲いていたのと同じ種類だ。

意外だった。

都のど真ん中、宮廷の中にこんな素朴な野草も生えていたのか…と、玉蘭は心が和んだ。

｢わたしも作ろーっと｣

美紅姫の隣に腰を下ろした。