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~散花~
第4章  禊

「あらあら。そんなにはしたなく悲鳴をあげたら、隣の御方に聞こえてしまうわよ」

「でも…はぁっ…玲利さま…とても、とても…わたし、おかしい…です…」

息があがる。

何か得体の知れない生き物が、くねくねと身体中を蠢いているような感覚。

玉蘭は座位を保てず、再び寝椅子に横たわってしまった。

それでも玲利は構わずに玉蘭の禊を続ける。

「ここが尿の口。その下が庭で…」

均整のとれた襞をなぞりながら指は下へと下りていく。

「ふぅ…ん…」

玉蘭の両足が突っ張った。

その大腿を両側におしのけ、柄杓の雨がよく降りかかるように調整する。

「そしてここが門口。皇帝陛下をお迎えする場所なのだから、念入りにね」

「あ…ぁぁん」

雨による刺激に耐えきれず、玉蘭は腰を浮かせて逃れようとする。

しかし玲利は容赦なく、門の回りを指で何度も拭った。

「んんんん~~~…」



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