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~散花~
第46章  夜更けに

「そんなに心配しないで…」

おもむろに玲利は秀瑛の肩にしなだれた。

秀瑛がピクリと反応する。

「私は本当に口が堅いのよ。皇弟殿下が、逢い引きよろしく第一夫人の御殿に忍び込んでいるなんてこと、絶対に口外しないし…」

ふっ、と秀瑛の耳に息を吹き掛け、

「もちろん、あの子に言ったりもしない…」

「……?」

「私が、あなたの筆下ろしをしてあげた…ってことをね」






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