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第46章 　夜更けに

｢――らん…玉蘭!?｣

肩を揺さぶられ、玉蘭はうっすらと目を開けた。

誰？

のぞきこむ顔。

二重にぼやけている。

｢しゅ…うえい…さま？｣

玉蘭は涙を浮かべた。

｢お願い…玲利さまを……｣

手を伸ばす。

｢殺さないで…｣





｢わかった。何も心配するな｣

秀瑛は玉蘭の手を握り毛布の中へ戻した。

玉蘭は再び眠りについた。






　　　　　46章 完