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~散花~
第47章  魔物の栖

「失礼いたします」

御簾の向こうから加蓮の声が聞こえた。

「昨日の件で、医官が報告を持って参りました」

加蓮の背後に控える医官の姿が、玉蘭の位置からも見えた。

「玉蘭、どうする? あなたも自分で報告を聞く?」

玉蘭は泣きそうな目で玲利を見上げた。

(聞くのは怖い)

でも、

「聞きます」

はっきりと答えていた。




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