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~散花~
第47章  魔物の栖

「あ…あの、玉蘭さま…今朝は朝見の儀にお見えではありませんでしたのね。皆、心配しておりましたわ」

「ええ、ちょっと…具合が悪かったものですから」

「ぐ…具合が?」

芙蓉がびくりと肩を震わせた。

「そ…それはご心配ですわね。お風邪でございますか」

「いいえ」

「まぁ…で、では何か別のご病気で…?」

「さぁ…それがよくわかりませんの。今、調べさせておりますわ」

玉蘭はにっこり微笑んだ。

調べさせている、という言葉に朱佳も反応したのを玉蘭は見逃さなかった。

「失礼いたします」

玲利が茶果のセットを持って入室した。




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