この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater16.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~散花~
第47章 魔物の栖
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「あ…あの、玉蘭さま…今朝は朝見の儀にお見えではありませんでしたのね。皆、心配しておりましたわ」
「ええ、ちょっと…具合が悪かったものですから」
「ぐ…具合が?」
芙蓉がびくりと肩を震わせた。
「そ…それはご心配ですわね。お風邪でございますか」
「いいえ」
「まぁ…で、では何か別のご病気で…?」
「さぁ…それがよくわかりませんの。今、調べさせておりますわ」
玉蘭はにっこり微笑んだ。
調べさせている、という言葉に朱佳も反応したのを玉蘭は見逃さなかった。
「失礼いたします」
玲利が茶果のセットを持って入室した。
![](/image/skin/separater16.gif)
![](/image/skin/separater16.gif)