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~散花~
第48章  散花

そのとき、朝服を寸分のすきもなく着こなした女官の一団に行く手を遮られた。

顔に見覚えのある上級女官が、一歩進み出る。

「琳夫人さま、上意でございます」

「……はい」

玉蘭は美紅姫を玲利に預けると、背筋を伸ばした。

「承ります」

「申し上げます。帝におかせられましては、今宵、琳夫人さまを鳳凰殿へ御召しでございます」





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