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~散花~
第48章 散花
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「陛下…ではどうして…不要だと言うのならばなぜ、選女のために五百人もの娘たちをお集めになったのですか…」
涙で声が震える。
女嫌いで、はなから寵を与えるつもりがないのなら、そもそも側室など持たねばよかったのだ。
皇后と、あとは秀瑛とまぐわい御子を産む役目の妃を一人か二人。
それだけいれば、充分ではないか。
わざわざ、五百人もの哀れな処女妃を生み出す必要性がいったいどこにあるというのだ。
選女の募集さえなければ、彼女たちには別の人生が、女の幸せを楽しむ機会があったかもしれないのに――
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