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~散花~
第48章  散花

「たわけたことを申すな。後宮の規模は皇帝の沽券に関わることだぞ。予の父帝も祖父帝も、後宮には千人の妃がいたのだ。それだけではない、三千の宮女を侍らせた歴代皇帝もいたという。妃が片手の指の数しかおらぬ皇帝など、前代未聞。後世までの笑い種だ」

蒼牙は鼻で笑った。

「…………」

後世の評判と体面のためだけに囲われた、籠の鳥。

玉蘭は言葉を失なった。




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