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第1章 銀行強盗

「ツゥッ!?」

少女を突き飛ばしたリーダーの唇から血が一筋流れる。

それを見た仲間が
「このガキ！」
少女に手を伸ばした。

「止めろ！」

リーダーは手の甲で血を拭い、首に巻いていた手拭いを外して捻ると
「じゃじゃ馬は嫌いじゃねぇが、また噛みつかれちゃ敵わねぇからな」
自分を睨み付ける少女の口に手早く猿ぐつわを咬ませた。