この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
迷路・・・Ver.K
第7章 重い空間
「マシロ」
「…はい」
俺を見ることなく
マシロは
返事をする
「それで
写真とりたくねーか?」
「えっ!」
今度は
すぐに俺と目を合わせ
大きな瞳を
更に大きくした
(笑)
「撮りたいですっ」
「休みの日にでも
なんか撮ってみろよ
貸してやるから」
「えっ…い、いいんですか?」
「かまわねーよ
俺は忙しくて
撮る暇もねぇんだ。
撮ったら
そこで焼けばいい」
と、暗室を
指差すと
マシロは
背筋を伸ばした
「ありがとうございます!」
クスッ
なんで
そんなに
うれしそーに
すんだよ
なんで
今
そんなに
うれしそーに
すんだよ
ちょっと
俺が
弱ってるときに
限って…。