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迷路・・・Ver.K
第8章 甘い空間
「そんな
変わんねーだろ?
暗室なんて
どこも同じだ」
狭い部屋の
ドアを閉め
マシロに
そう言ったが
マシロは
目を丸くして
部屋中を黙ったまま
観察していた
ひと通り
見た後
マシロの目を
釘付けにしたのは
俺が
まだ
焼いていない
ネガだった
「これは・・・?」
「あぁ・・
いつだったか
あのカメラで撮ったネガだ
忙しくて
焼いてねーな」
「あ、あの・・
焼いても・・」
「あぁ
かまわねーよ
焼いてみ?」
「はいっ」
そして
マシロは
準備にかかり
しばらくして
俺は
暗室の電気を消した