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迷路・・・Ver.K
第8章 甘い空間
小学生の頃には
もう
家に
神島さんの
写真集が家にあった
カメラも
あった
大切な
カメラだからと
勝手にさわると
母に叱られながら
育った私は
いつしか
夢は
写真家になることで
なぜか
カメラマンは
男の仕事だと
思いこんでいた
そして
神島さんのように
なりたいと思っていた
男になりたい
わけではないけど
男に負けないほどの
写真家になりたいと思い
神島さんの髭までも
憧れていた
そんな私は
中学でも高校でも
変わり者で
恋なんてしないまま。
もちろん
キスさえ
したことがなかった